中学受験の塾選び|何でもやってくれる塾が「面倒見がいい」とは限らない

中学受験の塾選びで、

「面倒見がいい塾がいいです」

という希望はよくあります。

もちろん、その気持ちは分かります。

宿題を見てくれる。

忘れ物を確認してくれる。

質問しなくても先生から声をかけてくれる。

勉強の進め方も細かく指示してくれる。

ここまでしてくれれば、親としては安心です。

でも私は、

何でもやってくれる塾が、本当に面倒見のいい塾なのか。

そこは少し考えた方がいいと思っています。

「面倒見がいい」と「全部やってくれる」は違う

子どもが困っている。

分からない。

宿題が回らない。

勉強の仕方が分からない。

そういうときに支えるのは、塾の大切な役割です。

でも、

毎回先生が声をかける。

毎回先生が予定を組む。

毎回先生が質問を拾う。

毎回先生が宿題まで管理する。

これが続くと、

子どもが自分で動く場面は減っていきます。

中学受験では、手をかけることは必要です。

ただ、

手をかけることと、全部やってしまうことは違います。

本当に面倒見がいい塾は、必要なところで入る

私は、

本当に面倒見がいい塾というのは、

必要なところではしっかり入る。
でも、自分でできるところまでは奪わない。

そういう塾だと思っています。

質問できない子には、最初は先生から声をかける。

勉強の仕方が分からない子には、やり方を教える。

宿題がまったく回っていないなら、原因を一緒に見る。

でも、ずっと先生が先回りするのではない。

少しずつ、

「自分から質問する」

「自分で予定を見る」

「自分で困っていることを伝える」

という方向へ持っていく。

それが大切です。

親が全部任せられる塾が、いい塾とは限らない

「全部塾に任せたい」

と思う家庭もあります。

仕事が忙しい。

勉強を教えられない。

家庭で管理すると親子げんかになる。

だから塾に任せたい。

それ自体は悪くありません。

むしろ、家庭で無理に教えるより、塾に任せた方がいい場面もあります。

ただ、

全部任せることと、全部やってもらうことは違います。

塾が子どもの代わりに何でもやるようになると、

その塾では回っていても、環境が変わったときに自分で動けないことがあります。

中学校に入ったあと。

高校に入ったあと。

いつまでも同じ先生が横についてくれるわけではありません。

面倒見は「自立まで含めて」考えたい

中学受験はゴールではありません。

だから塾選びでも、

「今、どれだけ手厚いか」

だけで見ない方がいいと思います。

その塾に通うことで、

質問できるようになるか。

自分で勉強を回せるようになるか。

困ったときに助けを求められるようになるか。

少しずつ、自分で学べるようになるか。

そこまで見たいところです。

面倒見がいい塾とは、

子どもをずっと抱える塾ではなく、必要な支援をしながら、少しずつ手を放していける塾。

私はそう考えています。

ただし、放任とは違う

ここは誤解しないでほしいところです。

「自立が大事だから、自分でやらせます」

と言って、

質問しない子を放置する。

宿題が回っていなくても何も見ない。

成績が落ちても本人任せ。

これは面倒見がいいとは言えません。

必要な子には、必要なだけ手を入れる。

でも、その手をいつまでも離さないわけではない。

この加減が大切です。

塾選びでは、実際の関わり方を見る

説明会では、

「面倒見がいいです」

「一人ひとりを大切にします」

という言葉はよく出ます。

でも、大事なのは言葉ではなく、

実際にどう関わっているか。

質問できない子にはどうするのか。

宿題が回らない子にはどうするのか。

成績が下がったとき、誰がどう動くのか。

上位層だけでなく、真ん中や下のクラスにも同じように目が届いているのか。

こうしたところを見ると、その塾の「面倒見」が見えてきます。

まとめ

中学受験の塾選びで、

「面倒見がいい塾」を選びたい。

それは自然なことです。

でも、

何でもやってくれる。

何でも管理してくれる。

いつも先生が先回りしてくれる。

それだけで、いい塾とは限りません。

本当に大切なのは、

必要なときには支え、できるようになったら少しずつ任せること。

手厚さだけではなく、

その子が最終的に自分で動けるようになるか。

中学受験の先まで考えるなら、

そこまで含めて「面倒見がいい塾」だと思います。

あわせて読みたい

・中学受験の塾選び|大手なら安心、ではない
・中学受験では、「分からない」と言える子は強い
・小3・小4で教えすぎない|小5・小6になる前に手を放す

無料|サクラサク中学受験診断

塾との相性は、成績だけでは決まりません。

質問しやすいか。

自分で動きやすいか。

どのくらい手をかけてもらうと伸びるのか。

子どもによって違います。

サクラサク中学受験診断では、24問の質問から、お子さまの強みやつまずき、家庭での関わり方のヒントを整理できます。

約3分、会員登録不要、無料で診断できます。

▶ お子さまの伸び方タイプを診断する