模試の結果が悪かったとき|すぐに志望校を変えなくてよい理由

模試の結果が返ってきて、志望校判定が悪かった。

偏差値も思っていたより低い。

特に6年生の秋になると、

「このまま第一志望を目指して大丈夫なのだろうか」

「そろそろ志望校を下げた方がいいのでは」

と不安になる家庭も増えてきます。

しかし、一度の模試結果だけで志望校を変える必要はありません。

まず覚えておきたいのは、

模試は模試です。

入試本番ではありません。

模試の結果は大切な資料ですが、未来の合否を決定するものではありません。

模試の判定は「現在地」を示している

A判定なら必ず合格する。

E判定なら絶対に合格できない。

そういうものではありません。

模試の判定が示しているのは、基本的にはその時点での現在地です。

しかも、その日の出題内容によって結果は変わります。

得意な単元が多く出ることもあれば、苦手な単元が重なることもあります。

体調が悪い日もあります。

時間配分に失敗することもあります。

だからこそ、一回の判定だけを切り取って、

「この学校は無理だ」

と判断するのは早すぎます。

模試と実際の入試問題は同じではない

もう一つ考えておきたいのが、模試と志望校の入試問題は別物だということです。

学校によって入試問題には特徴があります。

算数の問題量が多い学校。

記述を重視する学校。

国語の文章量が多い学校。

理科・社会で細かな知識まで問う学校。

思考力を重視する学校。

模試は多くの受験生の学力を測るために作られていますが、特定の学校の出題傾向を完全に再現しているわけではありません。

模試の偏差値が少し足りなくても、志望校の問題との相性がよい子はいます。

反対に、模試では高い偏差値を取れていても、志望校の問題では思うように点が取れないこともあります。

だから6年生の秋からは、模試だけではなく過去問での得点状況も合わせて見ていく必要があります。

悪い結果が出たら「原因」を見る

模試の結果が悪かったときに最初にすることは、志望校を変えることではありません。

なぜ点が取れなかったのかを確認することです。

たとえば、

  • 知識が抜けていた
  • 基本問題を落としていた
  • 計算ミスが多かった
  • 時間配分に失敗した
  • 苦手単元が集中して出た
  • 難しい問題に時間を使いすぎた

原因によって、その後の対策は変わります。

特に確認したいのは、取るべき問題を取れていたかです。

正答率の高い問題をいくつも落としているのであれば、そこには改善の余地があります。

模試で弱点が見つかったなら、入試までに直せばよいのです。

模試は模試。過去問は過去問

秋以降は、模試と過去問の役割を分けて考えることも大切です。

模試では、多くの受験生の中での現在地が分かります。

過去問では、実際の志望校との距離が見えてきます。

どちらか一方だけを見るのではありません。

模試の判定が悪くても、過去問で少しずつ合格最低点に近づいているのであれば、その成長も見る必要があります。

逆に模試の判定がよくても、過去問でまったく点が取れないのであれば、学校別の対策が必要かもしれません。

模試の判定=入試結果ではない。

この区別は、保護者も子どもも持っておきたいところです。

志望校変更は一回の結果ではなく「流れ」で考える

もちろん、どんな結果でも第一志望を変えてはいけないという話ではありません。

秋以降、現実的な受験校選びは必要になります。

ただし判断するなら、一回の模試ではなく複数の材料を見ます。

模試の成績推移。

過去問との相性。

合格最低点との差。

得意・苦手科目。

残された期間で改善できそうな課題。

併願校との組み合わせ。

こうしたものを総合して考えます。

一回悪かったから変更する。

一回よかったから安心する。

どちらも少し危険です。

点ではなく、数回の結果の流れを見ることが大切です。

親が模試の結果に反応しすぎない

模試結果が悪いと、子ども以上に保護者がショックを受けることがあります。

しかし、

「この成績では無理じゃない?」

「志望校を変えた方がいいんじゃない?」

とすぐに言われれば、子どもは不安になります。

まずは、

「どこで点を落としたんだろう」

「次に直せるところはどこだろう」

と考えます。

模試は合否を宣告するためのものではありません。

本番までに何をすればよいかを考えるための材料です。

悪い結果にも役割があります。

まとめ

模試で悪い判定が出ると、志望校を変えた方がよいのではないかと不安になります。

しかし、一度の結果だけで急いで判断する必要はありません。

模試は模試です。

その時点での現在地を知り、弱点を見つけ、本番までの学習を考えるためにあります。

そして秋以降は、模試だけでなく過去問との相性や得点の伸びも見ていきます。

志望校を考えるときは、一回のA判定やE判定ではなく、複数回の結果と過去問を含めた「流れ」で判断する。

模試の結果が悪かったときほど、

「この判定で受かるのか」ではなく、「ここから何を直せるのか」

を考えていきましょう。

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