中学受験に子ども新聞は必要?科目を教えるより大切にしたい親子の会話

中学受験を考える家庭から、

「子ども新聞は読ませたほうがいいですか?」

と聞かれることがあります。

社会の出来事を知る。知らない言葉に出会う。ニュースの背景に興味を持つ。

そういう意味で、子ども新聞には十分な価値があります。

小学生なら、無理に一般紙を読ませなくても、子ども新聞で十分でしょう。

ただ、サクラサクでは、新聞を読むこと以上に大切にしたいことがあります。

それは、

家庭の中で、社会について親子で話すことです。

子ども新聞を取っている家庭から感じること

長く中学受験生を見ている中で、一つ感じていることがあります。

これは統計を取ったものではなく、あくまで現場での実感です。

私立中学を目指す家庭より、国公立中高一貫校を目指す家庭のほうが、子ども新聞を購読しているケースが多いように感じます。

また、国公立中高一貫校を受検した子の中でも、合格した子の家庭で子ども新聞を取っていたケースが比較的多い印象があります。

もちろん、

「子ども新聞を取れば合格しやすくなる」

という意味ではありません。

そのようなデータがあるわけでも、因果関係が分かっているわけでもありません。

むしろ注目したいのは、新聞そのものではありません。

もともと社会の出来事について親子で話す家庭だから、子ども新聞も取っているのではないか。

そんな見方もできます。

大切なのは「新聞」より、そのあとの会話

中学受験のために子ども新聞を契約したからといって、毎日すべての記事を読ませる必要はありません。

要約を書かせる。

感想を書かせる。

知らない言葉を全部調べさせる。

そこまでやると、新聞まで「やらされる勉強」になってしまいます。

興味を持った記事だけでも十分です。

たとえば、ニュースを見ながら、

「どうしてこうなったんだろう?」

「誰にどんな影響があるのかな?」

「自分だったらどう思う?」

と話してみる。

答えが出なくても構いません。

親も答えを知らなくていいのです。

大切なのは、ニュースを知識として覚えることではなく、

一つの出来事について、自分なりに考えてみることです。

科目を教える時間があるなら、社会について話してほしい

中学受験になると、家庭でも勉強の時間が増えます。

算数を間違えれば、親が解き方を説明する。

理科が分からなければ、親が教える。

社会の知識が抜けていれば、一緒に覚える。

もちろん、家庭によって関わり方はさまざまです。

ただ、サクラサクでは、科目そのものを教える役割まで親が抱え込まなくていいと考えています。

科目を教えることは、学校や塾でもできます。

家庭だからこそできることは、ほかにあります。

夕食を食べながら、

「最近、お米が高いね。どうしてだろう?」

と話す。

大雨のニュースを見て、

「自分たちの町だったら、どこへ避難する?」

と考える。

新しい技術のニュースを見て、

「便利になるけれど、困ることはないのかな?」

と話してみる。

算数の解き方をもう一問教えるより、一つのニュースについて親子で話す。

そんな時間も大切にしてほしいと思います。

親が「先生」にならない

ニュースについて話すときも、親が正解を教える必要はありません。

子どもが、

「自分はこう思う」

と言ったら、

「どうしてそう思ったの?」

と聞いてみる。

さらに、

「反対の立場の人はどう思うかな?」

と問いかけてみる。

親とは違う意見でも構いません。

考えがまだ幼くても構いません。

自分で考える。

相手の意見を聞く。

もう一度考える。

こうした経験は、問題集だけではなかなか作れません。

そして、親が何でも説明してしまわないことも大切です。

子どもが「なぜ?」と聞いてきたら、

「なぜだと思う?」

と返してみる。

分からなければ、一緒に調べればいい。

教えられるから、すぐ教える。

それが必ずしも、子どもが考える機会を増やすとは限りません。

子ども新聞は「会話のきっかけ」でいい

子ども新聞を取るのであれば、受験教材として使いすぎないことです。

全部読ませなくていい。

毎日やらなくていい。

興味のある記事だけでもいい。

スポーツの記事でも、科学でも、社会の出来事でも構いません。

「これ面白いね」

から親子の会話が始まれば、それだけでも意味があります。

子ども新聞の価値は、何本の記事を読んだかではなく、

家庭の中に、新しい話題を持ち込んでくれること。

そこにあるのではないでしょうか。

まとめ

中学受験のために新聞を読むのであれば、小学生には子ども新聞で十分です。

ただし、もっと大切なのは、

子ども新聞を取っているかどうかではありません。

家庭の中で、

「どうしてだろう?」

「あなたはどう思う?」

と社会について話すことです。

科目を教えることは、学校や塾にもできます。

でも、子どもと一緒にニュースを見て、考え、意見を交わすことは、家庭だからこそできることです。

子ども新聞は、そのきっかけの一つ。

親が答えを教えるのではなく、子ども自身が考える。

親は理解する。子どもは自分でやる。

中学受験でも、そんな親子の距離感を大切にしたいところです。

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