中学受験の時事問題対策はいつから?11月のテキスト発売前に家庭でできること

中学受験の秋になると、

「時事問題の勉強は、いつから始めればいいですか?」

という質問が増えてきます。

秋から11月上旬ごろになると、その年のニュースをまとめた中学受験向けの時事問題教材が出始めます。

そのため、

「時事問題は、テキストが出てから始めればいい」

と思われるかもしれません。

もちろん、それでも遅すぎるわけではありません。

ただ、知っておいてほしいことがあります。

11月に発売される時事問題教材にも、掲載できるニュースには締切があります。

そして、その前から家庭でできる時事問題対策があります。

ニュースを覚えることではありません。

ニュースについて、親子で話すことです。

11月に出る教材にも「締切」がある

時事問題教材は、その年に起きた出来事を整理して作られます。

しかし、11月上旬に発売する教材に、11月や12月のニュースまで載せることはできません。

原稿を書き、内容を確認し、校正し、印刷する。

当然、発売より前に内容を確定する必要があります。

教材によって制作スケジュールは異なりますが、10月上旬ごろまでの出来事が一つの区切りになることが多くあります。

時事問題教材の執筆に携わった経験でも、10月上旬のノーベル賞発表あたりは一つの区切りでした。

つまり、秋に発売される時事問題教材は、

「その年の出来事を年末まで全部まとめたもの」ではありません。

ここは意外と見落とされやすいところです。

時事問題集は「一年を整理する教材」と考える

では、時事問題教材は何のために使うのでしょうか。

大切なのは、ニュースを丸暗記することではありません。

その年の出来事と、これまで勉強してきた知識をつなげて整理することです。

たとえば、選挙のニュースなら政治の仕組み。

物価のニュースなら経済や暮らし。

世界の出来事なら地理や国際関係。

自然災害なら地形や気象、防災。

ニュースは、これまで学習してきた内容とつながっています。

だから、

「今年はこんな出来事がありました。覚えましょう」

だけでは、時事問題対策としては十分ではありません。

「なぜ起きたのか」

「何と関係しているのか」

まで考えることで、ニュースが学んできた知識とつながります。

教材に載らないニュースにも目を向ける

時事問題教材が完成しても、世の中の出来事は続きます。

10月にも、11月にも、12月にも、大きなニュースが起きる可能性があります。

過去には、年末近くの大きな政治の動きが入試で扱われたこともあります。

自然災害も同じです。

地震、大雨、台風、猛暑など、その年を象徴するような出来事があれば、教材に載っているかどうかにかかわらず目を向けておきたいところです。

ただし、年末までニュースをすべて追いかけて暗記する必要はありません。

大きな出来事があったら、家族で少し話す。

それくらいで十分です。

テキスト発売前は、暗記より親子の会話

では、時事問題教材が発売される前の9月や10月は、何をすればいいのでしょうか。

特別な時事問題ノートを作る必要はありません。

人名や数字を覚え始める必要もありません。

家庭でできるのは、ニュースについて話すことです。

たとえば、大雨のニュースを見たら、

「どうしてこんなに被害が大きくなったんだろう?」

と話してみる。

選挙のニュースなら、

「どうして選挙をするんだろう?」

と考えてみる。

物価上昇のニュースなら、

「値段が上がると、誰が困るんだろう?」

と話してみる。

答えが分からなくても構いません。

一緒に調べてもいいでしょう。

大切なのは、ニュースを「覚えるもの」にするのではなく、

「なぜ?」と考える材料にすることです。

親が時事問題の先生になる必要はない

ここでも、親が先生になる必要はありません。

「これは入試に出るから覚えなさい」

「この人の名前は?」

「この国はどこ?」

と家庭で小テストを始めれば、ニュースまで受験勉強になってしまいます。

それよりも、

「どう思う?」

「なぜだと思う?」

「自分たちの地域だったらどうする?」

と聞いてみる。

親が正解を教えるのではなく、子ども自身に考えさせる。

前日の記事でも触れたように、子ども新聞を取ること以上に、家庭の中で社会について話すことを大切にしたいところです。

教材が出たら、そこで整理する

秋に時事問題教材が発売されたら、そこで一年間の出来事を整理します。

普段からニュースについて話していれば、

「あ、これ知ってる」

「この前ニュースで見た」

「家で話したことがある」

という出来事も出てくるでしょう。

そこに教材を使って、背景や関連する知識を加えていきます。

そして、教材完成後に大きなニュースがあれば、その都度少し補っていく。

流れとしては、

普段のニュースで興味を持つ。
秋の教材で一年を整理する。
その後の大きなニュースだけ補う。

これで十分です。

まとめ

中学受験の時事問題教材は、秋から11月上旬ごろに出始めます。

ただし、教材には制作上の締切があるため、その年の出来事を年末まで全部収録することはできません。

だからといって、9月から時事問題を暗記する必要もありません。

教材が出る前に家庭でできることは、

ニュースについて親子で話すことです。

「なぜ起きたんだろう?」

「誰に影響するんだろう?」

「学校で習ったことと関係していないかな?」

そんな会話をしておく。

そして教材が出たら、一年間の出来事と、これまで学んできた知識をつなげて整理する。

時事問題対策は、ニュースをいくつ暗記したかではありません。

世の中で起きていることに興味を持ち、自分の知識とつなげて考える。

テキストが発売される前から、その準備は始められます。

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