公立中高一貫校を目指すご家庭から、
「作文の最初の一文が書けません。」
という相談を受けることがあります。
書きたいことは考えている。
伝えたい内容も決まっている。
それでも、原稿用紙を前にすると手が止まってしまうのです。
適性検査の作文では、書き出しはとても大切です。
最初の一文で、その後の文章の流れが決まるからです。
今回は、適性検査作文で意識したい書き出しのポイントを3つご紹介します。
① 体験作文は「要約」から始める
体験をもとに書く作文では、いきなり出来事を書き始める必要はありません。
例えば、
「夏休みに家族で海へ行きました。」
から始めることもできますが、
「家族旅行を通して、協力することの大切さを学びました。」
と書き始める方が、読み手には何について書く作文なのかが伝わります。
そのあとで、
どんな出来事があったのか。
なぜそう思ったのか。
具体的な体験を書いていけば、文章全体がまとまりやすくなります。
書き出しは「最初の出来事」ではなく、「作文全体の要約」と考えると書きやすくなります。
② 意見作文は最初に立場を示す
適性検査では、自分の考えを書く作文も多く出題されます。
その場合は、最初に自分の立場を示しましょう。
例えば、
「私は、地域の活動に参加することは大切だと思います。」
「私は、この考えに賛成です。」
このように結論から書くことで、読み手は何について書かれているのかをすぐ理解できます。
そのあとに理由を書き、
具体例を書き、
最後にもう一度まとめる。
この流れを意識すると、論理的で読みやすい作文になります。
③ 問いかけから始める必要はない
「みなさんは、〇〇について考えたことがありますか。」
このような問いかけから始める作文を見かけることがあります。
学校の作文では使われることもありますが、適性検査ではあまりおすすめできません。
適性検査は、文章を書く力だけではなく、自分の考えを分かりやすく伝える力を見る試験です。
読み手の興味を引くことよりも、
何について書くのか。
自分はどう考えているのか。
それを最初にはっきり示す方が評価されやすくなります。
印象に残る書き出しよりも、伝わる書き出しを意識しましょう。
書き出しには「型」がある
作文が得意な子は、毎回ひらめきで書いているわけではありません。
体験作文なら、
「体験を要約して書く。」
意見作文なら、
「結論から書く。」
このように、作文の種類によって書き出しを使い分けています。
つまり、作文には型があります。
型を知っている子ほど、原稿用紙を前にしても迷いません。
書き出しで悩む時間が減るため、その分、内容を考える時間に使えるようになります。
まとめ
適性検査作文では、最初の一文がその後の文章を大きく左右します。
体験作文なら、伝えたいことを要約して書き始める。
意見作文なら、自分の立場を最初に示す。
そして、問いかけから始めるよりも、内容が分かる書き出しを意識する。
この3つを知っているだけで、作文はずっと書きやすくなります。
最初の一文で迷う子ほど、「何を書くか」ではなく、「どう書き始めるか」を意識してみてください。
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