小学5年生の秋から中学受験が本格化する|家庭で変えたい学習の進め方

小学5年生の秋は、中学受験の大きな節目です。

夏休みまでは何となく塾のカリキュラムについていけていた子でも、秋になると学習内容が一段と難しくなってきます。

算数では割合、速さ、図形など、今後の学習につながる重要単元が増えていきます。理科でも計算を必要とする単元が増え、社会では歴史の学習が本格化する塾も多くなります。

ここで大切なのは、6年生の勉強を先取りすることではありません。

5年生で学ぶ一つひとつの単元を、着実に身につけることです。

家を建てるとき、土台が弱ければ、その上に大きな建物を建てることはできません。

中学受験の勉強も同じです。

5年生の秋から冬にかけて、6年生の学習を支える**「核」**を作っていきましょう。

5年生の秋から学習内容が重くなる

5年生の秋になると、

「最近、宿題が終わらなくなった」

「テストの点数が下がってきた」

「夏まではできていたのに」

と感じる家庭が増えてきます。

必ずしも、子どもが勉強しなくなったからではありません。

単純に、学習内容が難しくなっている可能性があります。

そして、この時期に学ぶ内容は、それだけで完結するものではありません。

5年生で学んだことを前提として、6年生ではさらに難しい問題を解いていきます。

だからこそ、分からない単元をそのままにして次へ進むことが、少しずつ苦しくなってきます。

週例テストがあるならペースメーカーにする

塾によっては、一週間あるいは数週間ごとに週例テストや確認テストがあります。

こうしたテストがあるなら、うまく利用しましょう。

ただし、目的は高得点を取ることだけではありません。

「今週学んだことを、今週のうちに身につける」ためのペースメーカーとして使います。

たとえば、

授業を受ける。

家庭で復習する。

宿題や類題を解く。

分からないところを確認する。

週例テストを受ける。

間違えたところを直す。

ここまでを一つのサイクルとして考えます。

そして次の単元へ進みます。

中学受験では、特別な勉強法を探したくなることがあります。

しかし5年生のこの時期ほど、こうした当たり前の積み重ねが重要です。

一単元ずつ着実に積み上げる

成績が伸び悩むと、

「もっと問題集を増やした方がいいのでは」

「6年生の内容を先取りした方がいいのでは」

と考えることがあります。

しかし、5年生の秋に優先したいのは先取りではありません。

目の前の一単元をきちんと理解することです。

今週が速さなら、速さ。

割合なら、割合。

歴史なら、その時代。

一週間ですべてを完璧にする必要はありません。

ただ、

「授業では分からなかったけれど、復習したら基本問題はできるようになった」

という状態には近づけておきたいところです。

その小さな積み重ねが、数か月後に大きな差になります。

5年生で「核」を作る

5年生の学習で意識してほしいのが、6年生に向けた核を作ることです。

6年生になると、新しい内容を学ぶだけではありません。

これまでに学習した単元が組み合わされ、問題は複雑になっていきます。

算数なら、割合や比、速さ、図形などの知識を使って応用問題を解く。

国語なら、文章を読みながら根拠を探し、記述問題に答える。

理科や社会でも、単なる暗記だけではなく、それまでの知識を組み合わせて考える問題が増えてきます。

このとき、5年生までの基本が曖昧だと苦しくなります。

新しい内容を理解しようとしても、その下にある知識が抜けているからです。

核がしっかりしていなければ、その上に6年生の学習内容は乗っかりません。

5年生の秋は、その核を作る大切な時期です。

「できなかった単元」を放置しない

週例テストで点数が悪かったときも、点数だけを気にする必要はありません。

重要なのは、

何ができなかったのか

を確認することです。

基本問題から分からなかったのか。

計算ミスだったのか。

知識を覚えていなかったのか。

応用問題だけができなかったのか。

ここを分けて考えます。

特に、基本部分が理解できていない単元は早めに戻りましょう。

すべての難問を解けるようにする必要はありません。

まずは、次の学習につながる基本を残さないことです。

家庭では「今週やること」を見えるようにする

5年生の秋になると、やるべきことが増えてきます。

すると子ども自身も、

「何からやればいいのか分からない」

という状態になりがちです。

家庭では一か月先まで細かな計画を立てるより、一週間単位で考える方が取り組みやすいでしょう。

今週、塾で何を習ったのか。

週例テストまでに何を復習するのか。

どこまでできれば今週は合格なのか。

これを明確にします。

週例テストがある塾なら、その日を一週間の区切りにすると分かりやすくなります。

テストが終わったら解き直しをして、次の単元へ。

この繰り返しです。

5年生の秋は「積み上げる力」を身につける時期

6年生になると、受験が一気に現実味を帯びてきます。

模試。

志望校別対策。

過去問。

弱点補強。

やらなければならないことは、さらに増えていきます。

だから5年生のうちに身につけておきたいのは、単なる知識だけではありません。

毎週の学習を着実に積み上げる習慣そのものです。

授業を受ける。

復習する。

テストで確認する。

間違えたところを直す。

そして次へ進む。

地味に見えるかもしれません。

しかし、中学受験ではこの積み重ねが強いのです。

まとめ

小学5年生の秋から、中学受験の学習は本格化していきます。

ここで焦って先へ進む必要はありません。

週例テストがあるなら、それをペースメーカーにしながら、

一単元ずつ着実に身につける。

できなかったところを確認する。

基本が抜けていれば戻る。

そして次の一週間へ進む。

この積み重ねが、6年生の学習を支える核になります。

5年生の秋に大切なのは、華やかな受験対策ではありません。

6年生になったとき、その上に学習を積み上げられるだけのしっかりした土台を作ること。

一週間、一単元の積み重ねを大切にしていきましょう。

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