適性検査の作文というと、
「文章が上手な子が有利なのでは?」
「個性的な内容を書いた方が評価されるのでは?」
と思われることがあります。
でも、適性検査の作文で最初に見るべきところは、そこではありません。
大切なのは、
聞かれたことに、きちんと答えているか。
まずはここです。
作文だからといって、自由に書けばいいわけではない
適性検査の作文には、必ず課題があります。
資料を読んで考える。
自分の体験をもとに意見を書く。
二つの資料を比較して考える。
示された条件を踏まえて文章を書く。
つまり、作文ではありますが「好きなことを自由に書いてください」という問題ではありません。
まず課題文を読み、
何について、どんな条件で書くよう求められているのか
を正確につかむ必要があります。
ここを外してしまうと、文章そのものが上手でも得点にはつながりにくくなります。
「聞かれたことに答える」が作文の基本
たとえば、
「失敗した経験から学んだことを書きなさい」
という課題があったとします。
そこで、
「私はサッカーをしています。サッカーでは努力が大切です。毎日欠かさず練習しています」
と書いたとします。
文章としておかしいわけではありません。
しかし、このままでは肝心の「どんな失敗をしたのか」が書かれていません。
聞かれているのは、
「努力の大切さについて書きなさい」
ではなく、
「失敗した経験から何を学んだか」
です。
ここを外してはいけません。
まずは課題に対応する材料を選ぶ
同じ問題なら、
「試合でパスミスをした」
という具体的な失敗を書く。
次に、
「なぜミスをしたのか」
を考える。
そして、
「その経験から何を学び、その後どうしたのか」
を書く。
これなら、課題に対応しています。
適性検査作文では、立派な体験である必要はありません。
大きな成功体験も必要ありません。
むしろ大切なのは、
課題に合った具体的な材料を持ってこられるか
です。
個性的な文章より、筋の通った文章
作文というと、どうしても「オリジナリティ」に目が向きがちです。
もちろん、自分自身の経験や考えを書くことは大切です。
しかし、適性検査ではそれ以前に、
課題を理解しているか。
自分の考えに理由があるか。
体験と意見がつながっているか。
話が途中でずれていないか。
こうした論理性を見る必要があります。
面白い文章を書こうとして、課題から離れてしまっては意味がありません。
まずは、
聞かれたことに答える。
その上で、自分の体験や考えを使って説明する。
この順番です。
家庭で作文を見るなら「上手さ」よりここを見る
家庭で作文を見ると、
「もっと詳しく書いたら?」
「こっちの言葉の方がいいよ」
「その表現は変じゃない?」
と、文章表現を直したくなります。
でも、最初に確認したいのはそこではありません。
まず、
「この作文は、問題で聞かれたことに答えている?」
と見てください。
そのうえで、
「その意見になった理由は書いてある?」
「体験と結論はつながっている?」
と確認する。
親が文章をきれいに直してしまうより、子ども自身に、
「問題では何を聞かれている?」
と問い返す方が、作文の力につながります。
適性検査作文は、型だけ覚えても書けない
作文には、ある程度の文章構成があります。
ただ、「この順番で書けば大丈夫」という型だけを覚えても、課題に合った材料がなければ文章は書けません。
まず課題を正しく読む。
それに合う自分の経験や考えを探す。
そして、それを筋道立てて文章にする。
適性検査作文で大切なのは、この流れです。
まとめ
適性検査の作文は、自由作文ではありません。
大切なのは、
課題を正しく読み、聞かれたことに答えること。
個性的な文章を書くことよりも、まず課題からずれない。
そして、自分の体験や考えを使って、理由を説明する。
作文が苦手な子ほど、いきなり文章を書き始めるのではなく、
「この問題では、何を答えればいいのか」
を確認するところから始めてみてください。
それだけでも、作文はかなり変わってきます。
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