小6の10月。
過去問を解くようになると、どうしても「できなかった問題」が気になります。
算数の最後の大問が解けなかった。
理科の計算問題が難しかった。
国語の記述が書き切れなかった。
すると、親も子どもも、
「もっと難しい問題を解けるようにしないと」
「苦手科目を何とかしないと」
と考えがちです。
でも、この時期に一度確認しておきたいことがあります。
中学入試は、満点を取る試験ではありません。
合格に必要なのは、総合点です
学校や年度によって差はありますが、合格最低点が総得点の6〜7割前後になる学校は少なくありません。
もちろん、すべての学校がそうではありません。
だからこそ、志望校の過去の合格最低点や合格者平均を確認して、
「この学校では、どのくらい取れば合格ラインに届くのか」
を把握しておくことが大切です。
ここが見えてくると、勉強の考え方も変わります。
すべての問題を解けるようにする必要はない。
すべての科目で高得点を取る必要もない。
最終的に、総合点で合格ラインを超えればいい。
これが入試です。
苦手科目は、まず受験者平均を目指す
秋になると、苦手科目ばかりが気になる家庭があります。
算数が弱い。
理科が取れない。
国語の記述が苦手。
もちろん、大きく崩れる科目は補強した方がいいです。
ただ、苦手科目まで合格者平均を取れるようにしようとすると、時間が足りなくなることがあります。
苦手科目は、まず受験者平均前後まで持っていく。
得意科目では、合格者平均以上を狙う。
そんな考え方でいいと思います。
苦手で大きく負けない。
得意でしっかり積み上げる。
その結果として、総合点で合格ラインを超える。
全部を得意にする必要はありません。
難しい問題ばかり見ない
過去問を解くと、解けなかった難問に目が行きます。
でも、10月以降に本当に確認したいのは、
「難しい問題が解けなかったこと」
だけではありません。
むしろ、
「本来なら取れた問題を落としていないか」
を見ることの方が大切です。
計算ミス。
問題文の読み違い。
知っていたはずの知識。
途中までできていた標準問題。
こうした問題を確実に取る方が、合格に近づくことがあります。
難問を一問取るより、標準問題を二問落とさない。
そんな考え方も必要です。
苦手をなくすより、大崩れしないこと
小6の10月になると、残された時間も少しずつ見えてきます。
ここからすべての苦手を得意に変えるのは、現実的ではありません。
だからこそ、学習の優先順位を考えます。
苦手科目は、まず受験者平均を目指す。
得意科目は、しっかり伸ばす。
取れる問題を確実に取る。
志望校の合格最低点を意識する。
こうして、総合点から逆算して勉強を組み立てていく。
10月以降は、そんな視点が必要になります。
中学受験は、「できない問題をなくした子」が合格する試験ではありません。
必要な点数を積み上げた子が、合格に近づきます。
だから、できない問題や苦手科目ばかりを見る必要はありません。
「この子は、どこで点を取るのか」
「どこなら大きく崩れずに済むのか」
そこを考えることも、立派な受験戦略です。
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