中学受験の勉強をしていると、
「分からない問題」
は必ず出てきます。
そこで差が出ます。
分からないまま進む子。
解答を写して終わる子。
親に聞くまで止まっている子。
一方で、
「ここが分かりません」
と自分から先生に聞ける子もいます。
私は、この違いは大きいと思います。
自走とは、一人で全部できることではない
中学受験で「自走」という言葉を使うことがあります。
でも、自走というと、
何でも一人でできる。
親の手を借りない。
分からない問題も全部自分で解決する。
そんなイメージを持つかもしれません。
私は少し違うと思っています。
本当に大切なのは、
分からないときに、自分で次の行動を選べること。
です。
テキストを見直す。
解説を読む。
それでも分からなければ、先生に質問する。
必要な助けを、自分で求める。
これも立派な自走です。
質問することまで親の指示待ちにしない
子どもが分からない問題を抱えていると、
親は、
「先生に聞いてきなさい」
と言いたくなります。
一度ならいいかもしれません。
でも、毎回、
「これは先生に聞いて」
「この問題も質問して」
「今日ちゃんと聞いた?」
と親が管理し始めると、結局また親が勉強を回すことになります。
誰に聞くのか。
何を聞くのか。
いつ聞くのか。
そこも少しずつ本人が判断できるようになった方がいい。
質問することまで親の指示待ちにしない。
ここも自走の一部です。
質問できるかどうかは、子どもの性格だけではない
「うちの子は質問できない」
という話になると、子どもの性格の問題にされがちです。
人見知りだから。
おとなしいから。
積極性がないから。
もちろん、それも多少はあるでしょう。
でも、それだけではありません。
質問できるかどうかは、本人と塾の先生との関係にも左右されます。
普段から声をかけてもらっている。
先生が自分のことを分かってくれている。
質問しても嫌な顔をされない。
授業後に少し話せる。
そういう関係があれば、
「ここが分かりません」
と言いやすくなります。
塾は「合うか、合わないか」で見る
以前、塾は大手かどうかではなく、
その子に合うかどうか
で考えたいと書きました。
質問のしやすさも、その一つです。
合格実績が立派でも、
わが子が先生とほとんど話せない。
授業を受けて帰るだけ。
分からない問題があっても質問できない。
それなら、本当にその子に合っているのかは考えた方がいいと思います。
塾選びでは、
「どれだけ有名か」
だけでなく、
わが子がその場所で助けを求められるか
も見てほしいところです。
上位帯ばかりに手厚い塾には注意する
塾にとって、上位校の合格実績は大切です。
難関校を目指す上位生に力を入れるのも分かります。
でも、教室には上位生だけがいるわけではありません。
中位の子もいる。
まだ成績が伸びていない子もいる。
質問するのに勇気が必要な子もいる。
そうした子にも先生の目が届いているか。
ここは大切です。
いつも上位クラスの子だけが先生の周りにいる。
下のクラスの子は先生とほとんど話さない。
質問に行ける子だけが得をする。
そんな環境では、質問が苦手な子ほど置いていかれます。
上位帯だけが手厚い塾には注意したい。
合格実績だけでは見えない部分です。
「面倒見がいい」とは、全部やってくれることではない
ただし、
「質問しやすい塾=何でも先生がやってくれる塾」
ではありません。
先生が宿題を全部管理する。
分からない問題を全部手取り足取り教える。
親の代わりに学習を回す。
そこまでいくと、また別の問題が出ます。
大事なのは、
子どもが自分から動いたときに、きちんと受け止めてもらえること。
です。
質問したら答えてもらえる。
困っていたら必要な声をかけてもらえる。
でも、最後は本人に返す。
この距離感がいいと思います。
「分からない」と言えることは、中学受験の先でも必要
この力は、中学受験だけのものではありません。
中学生になっても、
高校生になっても、
分からないことは出てきます。
そのときに、
黙って抱え込むのか。
親が気づくまで待つのか。
自分から聞きに行けるのか。
この違いは大きいです。
だから、
分からないことを恥ずかしがらず、自分から助けを求められること。
これは、受験勉強を超えて残る力だと思います。
まとめ
中学受験の勉強では、分からない問題が出てくるのが普通です。
そこで、
分からないまま進むのか。
親が何とかしてくれるのを待つのか。
自分で解決するために動くのか。
少しずつ差が出てきます。
自走とは、
何でも一人でできることではありません。
分からないときに、自分で「分からない」と言えること。
そして、
必要な助けを、自分から求められること。
これも大切な力です。
そのためには、本人だけでなく、塾の環境も大切です。
わが子が先生に質問できるか。
先生はわが子のことを見てくれているか。
上位帯だけでなく、教室全体に目が届いているか。
塾を見るときは、合格実績だけでなく、そんなところも見てほしいと思います。
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