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中学受験を始めると、家庭で紙を扱う機会が思っている以上に増えていきます。
塾のプリント。
模試の解き直し。
苦手単元のコピー。
そして小6になれば、過去問や解答用紙。
最初はコンビニコピーでも何とかなります。
ただ、小5、小6と進むにつれて、
「これ、家ですぐコピーできたら楽なのに」
という場面は増えてきます。
プリンターが合格を決めるわけではありません。
それでも、必要な教材を必要なときに用意できる環境は、中学受験を少し楽にしてくれます。
今回は、中学受験家庭で使うことを前提に、A3対応・コピー・スキャン・印刷速度・ランニングコストまで含めて3機種を比較します。
中学受験なら、なぜA3対応を考えたいのか
家庭用プリンターには、安価なA4モデルもたくさんあります。
ただ、中学受験で使うなら、A3まで扱える複合機は一度検討していいと思います。
過去問や塾教材には、B4やA3サイズのものがあります。
解答用紙も、本番に近い大きさで取り組みたいことがあります。
ここで注意したいのが、
「A3で印刷できる」と「A3をコピー・スキャンできる」は別
ということです。
中学受験では、新しく印刷するだけではありません。
手元の教材をコピーする。
解答用紙を複製する。
複数ページをスキャンする。
そう考えると、A3プリントだけでなく、A3コピー・スキャンまで対応している方が使いやすくなります。
① 標準候補|ブラザー DCP-J7205CDW
まず候補にしやすいのが、ブラザーのDCP-J7205CDWです。
A3のプリント・コピー・スキャンに対応。
A4印刷速度は、
カラー約30枚/分
モノクロ約31枚/分。
ランニングコストは、
カラー約7.9円/枚
モノクロ約1.8円/枚。
公式通販価格は税込50,050円です。
全色顔料インクなので、問題文やグラフなど文字中心の印刷にも向いています。
中学受験では、写真の美しさよりも、
「問題文が読みやすい」
「必要なプリントがすぐ出る」
ことの方が重要です。
価格・速度・ランニングコストのバランスを考えると、一般的な中学受験家庭では、まず比較の基準にしやすい一台だと思います。
なお、FAXは非搭載です。
② 大量印刷して長く使うなら|エプソン PX-M6712FT
印刷量がかなり多い家庭なら、エプソンのPX-M6712FTがあります。
大容量インクのエコタンク方式です。
A3ノビ印刷、A3コピー・スキャン、ADF、自動両面印刷、FAXに対応しています。
A4印刷速度はカラー・モノクロとも約25枚/分。
ランニングコストは、
カラー約2.2円/枚
モノクロ約1.0円/枚。
公式販売価格は税込153,978円です。
インク代は非常に安い一方、本体価格はかなり高めです。
たとえば毎月、
モノクロ500枚
カラー100枚
の合計600枚を印刷するとします。
インク代は、
ブラザー DCP-J7205CDW:約1,690円/月
PX-M6011F:約2,640円/月
PX-M6712FT:約720円/月
となります。
PX-M6712FTはPX-M6011Fより月約1,920円安く、本体価格差を回収するまで約4年9か月。
一方、ブラザーとの差は月約970円なので、本体価格差を回収するには約9年かかります。
つまり、
「たくさん刷るならエコタンクが必ず得」
とは限りません。
兄弟も続けて受験する。
仕事でも使う。
受験後も長期間使う。
カラーを含めて大量印刷する。
そんな家庭向けです。
③ FAXやエプソン環境を重視するなら|エプソン PX-M6011F
3台目は、エプソンのPX-M6011Fです。
A3ノビ印刷、A3コピー・スキャン、ADF、自動両面印刷、FAXに対応しています。
公式販売価格は税込44,550円。
ブラザーより約5,500円安く導入できます。
一方、ランニングコストは、
カラー約10.4円/枚
モノクロ約3.2円/枚。
A4印刷速度は、
カラー約12枚/分
モノクロ約25枚/分です。
中学受験用途だけで比較すると、速度もランニングコストもブラザーが有利です。
毎月モノクロ500枚、カラー100枚を印刷すると、PX-M6011Fはブラザーより月約950円高くなります。
本体価格差は約5,500円なので、約6か月でランニングコスト差が本体価格差を上回ります。
では、なぜ選ぶのか。
FAXを使いたい。
これまでエプソンを使っていて慣れている。
仕事用も含めてエプソンで揃えたい。
そうした家庭には選ぶ理由があります。
3機種を比較すると
| 機種 | 公式価格 | モノクロ | カラー | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|
| ブラザー DCP-J7205CDW | 50,050円 | 約1.8円 | 約7.9円 | 一般的な中学受験家庭 |
| エプソン PX-M6712FT | 153,978円 | 約1.0円 | 約2.2円 | 大量印刷し、長く使う家庭 |
| エプソン PX-M6011F | 44,550円 | 約3.2円 | 約10.4円 | FAX利用・エプソン派 |
※価格・印刷コストは2026年10月時点のメーカー公式情報。用紙代は含みません。メーカーによって算出条件は異なります。
月600枚なら、年間コストは?
モノクロ500枚、カラー100枚を毎月印刷すると、
ブラザー DCP-J7205CDW
約1,690円/月
約20,280円/年
PX-M6712FT
約720円/月
約8,640円/年
PX-M6011F
約2,640円/月
約31,680円/年
となります。
ただし、
インク代だけで「一番お得」を決めないこと
が大切です。
受験の数年間だけ使うのか。
兄弟でも使うのか。
仕事でも使うのか。
何年使うのか。
そこまで考えて選びたいところです。
プリンターはいつ買えばいい?
小4で中学受験を始めたからといって、すぐA3複合機を買う必要はありません。
まだ印刷量が少なければ、様子を見てもいいと思います。
小5になると、模試や復習教材が増えます。
そして小6。
過去問が始まると、
解答用紙をコピーする。
必要なページだけ印刷する。
苦手問題をもう一度取り出す。
という場面が増えてきます。
だから、
「中学受験を始めたから買う」のではなく、
「家庭で印刷する量が増えてきたから買う」
くらいでいいと思います。
私なら、この3タイプで考える
一般的な中学受験家庭なら、
価格・速度・ランニングコストのバランスがいい。
カラーを含めて大量に印刷し、兄弟や仕事でも長期間使うなら、
FAXを使いたい、あるいはエプソン環境を重視するなら、
どれが一番高性能かではなく、
自分の家庭では、何を、どのくらい、何年間印刷するのか。
そこから選ぶのが一番です。
まとめ
中学受験用のプリンターを選ぶなら、
A3を使うのか。
コピー・スキャンをどれくらいするのか。
月に何枚印刷するのか。
カラーはどのくらい使うのか。
何年間使うのか。
FAXは必要なのか。
そこから逆算して考える。
プリンターは、合格を決める道具ではありません。
でも、
「今日、この問題をもう一度やらせたい」
と思ったときに、すぐ教材を用意できる。
その小さな便利さは、長い中学受験生活では案外大きいものです。
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