夏期合宿から帰宅すると、多くの家庭で同じような会話が始まります。
「今日から復習しよう。」
「忘れないうちに全部やってしまおう。」
数日間、朝から夜まで勉強してきたのですから、その気持ちはよく分かります。
しかし、夏期合宿の復習は、授業で扱った問題をすべて解き直すことではありません。
限られた時間の中で、「何を残すか」を考えることが大切です。
合宿で得た学びを秋以降につなげるためにも、復習の考え方を整理しておきましょう。
合宿の復習は「全部やる」ものではない
合宿では、普段より短期間で多くの授業を受けます。
問題数も多く、ノートもたくさん書いて帰ってきます。
そのため、
「全部復習しなければ。」
と思ってしまう家庭も少なくありません。
しかし、すべてをやり直そうとすると時間が足りず、
「終わらない。」
という焦りだけが残ってしまいます。
復習で大切なのは量ではありません。
これからの学習につながる内容を選ぶことです。
最優先で復習したいのは「できなかった問題」
最初に取り組みたいのは、間違えた問題です。
特に、
「解説を聞けば分かった。」
「先生の説明では理解できた。」
という問題は、時間が経つと忘れやすくなります。
帰宅後にもう一度、自分の力だけで解けるか確認してみましょう。
解ければ、本当に理解できたということです。
もし解けなければ、その単元は今後重点的に取り組む課題になります。
ノートよりも「気づき」を残す
復習で見返してほしいのは、板書だけではありません。
先生が何度も繰り返していた言葉。
「ここがポイント。」
と話していた内容。
そして、自分自身が
「なるほど。」
と思ったことです。
こうした気づきは、時間が経つほど忘れてしまいます。
帰宅後に整理しておけば、秋以降の学習でも何度も役立ちます。
問題を解き直すだけでなく、「何を学んだか」を振り返ることも復習の一つです。
保護者は全部終わらせようとしなくてよい
夏期合宿には決して安くない参加費がかかります。
だからこそ、
「全部復習してほしい。」
と思う保護者も多いでしょう。
しかし、合宿の目的は、授業をもう一度すべて再現することではありません。
苦手を見つけ、
新しい考え方を知り、
これから何を頑張るかを整理することです。
全部終わらせることよりも、
「この問題はもう一度解こう。」
「この単元は苦手だった。」
と整理できる方が、合宿の経験は生きてきます。
合宿の経験は秋以降の成長につながる
夏期合宿は、その場で成績を大きく上げるためだけのものではありません。
本当に差が出るのは、その後です。
合宿で見つけた課題を普段の学習で克服する子。
学んだ解き方を継続して使い続ける子。
そうした積み重ねが、秋以降の成績につながっていきます。
復習とは、「どれだけ問題を解いたか」ではありません。
「何を今後につなげるか」を整理する時間なのです。
まとめ
夏期合宿の復習は、すべてをやり直す必要はありません。
間違えた問題や印象に残った授業、苦手だと感じた単元を優先し、自分の課題を整理することが大切です。
復習は量ではなく質です。
合宿で得た経験を日々の学習へつなげることが、この夏を本当の成長につなげる第一歩になります。
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