小5、「わかる」と「できる」は違う|授業は理解しているのにテストで取れない理由

小学5年生くらいになると、

「授業では分かっているのに、テストになると取れない」

という子が増えてきます。

授業中はうなずいている。

先生の説明も理解している。

ノートもきちんと取っている。

家で聞いても、

「分かってるよ」

と言う。

でも、テストになると点が取れない。

このとき、親はつい、

「ちゃんと分かっていないんじゃない?」

と思います。

でも、必ずしもそうではありません。

「わかる」と「できる」は違う。

ここを分けて考えた方がいいです。

「わかる」は、その場で納得できること

授業では、先生が順番に説明してくれます。

途中でヒントもあります。

板書もあります。

前後の流れもあります。

だから、

「なるほど」

と納得できる。

これは大切なことです。

でも、それだけではテストでは点になりません。

テストでは、

何もない状態から、

自分で考えて、

自分で手順を選んで、

自分で答えまでたどり着く必要があります。

つまり必要なのは、

理解した内容を、自分一人で再現できること。

です。

親は「わからせよう」としすぎる

子どもができないと、親は説明したくなります。

「ここはこう考えるんだよ」

「この公式を使えばいいよ」

「さっき習ったでしょ」

と、わからせようとする。

もちろん、善意です。

でも、親が説明して子どもが納得しても、

それで「できる」ようになったとは限りません。

むしろ、

親が教える。

子どもが分かる。

その場では解ける。

でも次の日にはまたできない。

ということもあります。

ここで必要なのは、さらに親が説明することではありません。

「できる」は本人が作るもの

できるようになるには、

自分で問題に向き合う。

間違える。

考え直す。

必要なら解説を見る。

先生に質問する。

もう一度やる。

そういう過程が必要です。

つまり、

「できる」を作るのは本人です。

親が代わりに理解させることはできても、

親が代わりに「できる状態」を作ることはできません。

ここを混同しない方がいいと思います。

テストで取れないなら、「理解不足」とは限らない

授業では分かっている。

でも、テストでは取れない。

この場合、

理解不足というより、

再現する力がまだ足りていない

ことがあります。

先生の説明を聞けば分かる。

例題を見れば分かる。

でも、自分一人では解き切れない。

小5くらいからは、この差が少しずつ大きくなってきます。

内容が難しくなるからです。

授業中に分かっただけでは足りない。

自分で使えるところまで持っていく必要があります。

親は「教える人」にならない

ここで大事なのは、親が勉強に入り込みすぎないことです。

以前の記事でも書いたように、

丸つけをする。

宿題を管理する。

解き直しを指示する。

さらに分からない問題まで教える。

ここまで親がやると、勉強そのものを親が回し始めます。

短期的には進むかもしれません。

でも、それでは、

「分からないときに自分でどうするか」

を身につける機会が減ってしまいます。

親がすべきことは、

すべてを教えることではありません。

子ども自身が勉強を進められるように、

必要な環境を整えること。

困っているなら、塾の先生に相談できるようにすること。

そのくらいの距離でいいと思います。

小5は「自分でできる」に変えていく時期

小4くらいまでは、

授業を聞いて、

宿題をやって、

勉強の流れに慣れる。

それでもよかったかもしれません。

でも、小5になると、

「聞けば分かる」

だけでは少しずつ足りなくなります。

ここからは、

自分で考える。
自分で解く。
自分で直す。
自分で質問する。

この力が必要になってきます。

小6になれば、もっと必要です。

過去問も始まります。

志望校対策もあります。

全部を親が横について回すことはできません。

だから、小5のうちから、

「分かった」で終わらず、

自分でできるところまで持っていく学び方

に変えていく必要があります。

まとめ

授業で分かっているのに、テストで点が取れない。

そんなとき、

「もっと説明しないと」

と親が考える必要はありません。

大切なのは、

わかることと、できることは別だと考えること。

です。

分かるのは、説明を聞いて納得できること。

できるのは、自分の力で再現できること。

そして、

その「できる」を作るのは、親ではありません。

本人です。

中学受験では、

「教えてもらえば分かる子」から、

「自分でできる子」へ。

小5は、その切り替えを始めたい時期だと思います。

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