小6秋、過去問は「点数」だけ記録しない|見るべきは合格者平均との差

小6の秋になると、過去問を何年分も解くようになります。

すると家庭では、

「今年は230点だった」

「去年より20点下がった」

「今回は合格最低点を超えた」

と、点数そのものに目がいきます。

でも、過去問を見るときは、点数だけを並べても十分ではありません。

同じ学校でも、年度によって問題の難易度は変わるからです。

だから私は、学校がデータを公表しているなら、

自分の得点だけでなく、受験者平均、合格者平均まで見る

ことをおすすめします。

60点と45点、どちらが良かったのか

たとえば、ある学校の算数で60点取ったとします。

「60点なら、まあまあ取れた」

と思うかもしれません。

でも、その年の合格者平均が75点なら、平均との差はマイナス15点です。

一方、別の年度では45点しか取れなかった。

ところが、その年の合格者平均が48点だったとします。

この場合、平均との差はマイナス3点です。

点数だけ見れば、

60点の方が上。

でも、志望校との距離という意味では、

45点だった年度の方が、むしろ良かった

ということになります。

ここが、過去問を見るときに大事なところです。

年度によって、問題の難しさは変わる

同じ学校でも、毎年同じ難易度の問題が出るわけではありません。

算数が極端に難しい年。

国語の記述量が多い年。

理科の計算問題が重い年。

社会で細かい知識が多い年。

そういう年があります。

当然、問題が難しくなれば、受験者全体の平均点も下がります。

そして、合格者平均も下がります。

だから、

「去年より15点下がった」

だけでは判断できません。

見るべきなのは、

その年、みんながどのくらい取っていたのか

です。

平均点が低い年に落ち込まない

過去問を何年分か解いていると、

ある年度だけ急に点数が落ちることがあります。

親も子どもも、

「この年だけ全然できなかった」

と不安になります。

でも、そこでまず確認してほしいのが平均点です。

受験者平均も低い。

合格者平均も低い。

それなら、本人だけができなかったわけではありません。

その年度の問題が難しかった

という可能性があります。

逆に、70点、80点と高得点を取れた年でも、受験者平均や合格者平均が高ければ、

「かなり取れた」

とは言い切れません。

問題が易しければ、みんな取ります。

過去問は、

高得点だから安心、低得点だから危険

という見方をしないことです。

私なら科目ごとにこう見る

たとえば、こんな結果だったとします。

算数
本人52点
受験者平均46点
合格者平均58点

国語
本人68点
受験者平均55点
合格者平均63点

理科
本人41点
受験者平均43点
合格者平均50点

社会
本人56点
受験者平均48点
合格者平均53点

この場合、見えてくることがあります。

国語と社会は、十分戦えている。

理科は受験者平均付近。

算数は受験者平均を超えているものの、合格者平均までは少し差がある。

ならば、

「4科とももっと頑張ろう」

ではありません。

算数を少し補強する。

理科は大崩れしないようにする。

国語と社会は今の状態を維持する。

こういう作戦になります。

総合点だけ見ても、次に何をすべきかは分からない

入試は総合点で決まります。

だから、最終的には合計点を見る必要があります。

ただ、4科合計だけでは、その後の勉強方針までは見えません。

合格最低点を超えていても、

ある科目だけ毎年大きく受験者平均を下回っているかもしれません。

逆に、総合点ではまだ届いていなくても、

3科目はすでに合格者平均付近。

あと1科目を少し上げればいい。

というケースもあります。

だから、

総合点で合格ラインを見る。
科目別の平均との差で、次の勉強を決める。

この二つは分けて考えた方がいいです。

過去問ノートに残すなら4つでいい

家庭で過去問を記録するなら、細かすぎる分析表は必要ありません。

科目ごとに、

①自分の得点
②受験者平均
③合格者平均
④合格者平均との差

この4つを残しておく。

それを数年分並べます。

すると、

毎年、算数だけ合格者平均から大きく離れる。

国語は安定している。

理科は年度によってブレが大きい。

社会は毎年受験者平均を超えている。

というように、その子の形が見えてきます。

そうなれば、残り数か月で何を優先すべきかも見えやすくなります。

全科目で合格者平均を超える必要はない

ここも大事です。

合格するために、4科すべてで合格者平均を超える必要はありません。

算数は受験者平均くらい。

国語は合格者平均を大きく超える。

理科と社会は合格者平均付近。

それでも、総合点で合格ラインを超えればいい。

だから、苦手科目だけを見て、

「この科目が弱いから無理だ」

と考えなくてもいい。

過去問のデータから考えたいのは、

どの科目で稼ぐのか。
どの科目で耐えるのか。

です。

全部を同じように伸ばそうとするより、こちらの方が現実的です。

まとめ

過去問を解いて、

「今年は何点だった」

だけで終わるのは、もったいないと思います。

年度によって問題の難易度は違います。

特に科目別平均が大きく動く学校では、生の点数だけを並べても正しく判断できません。

学校がデータを公表しているなら、

受験者平均。

合格者平均。

科目別平均。

そこまで見てください。

そして、

何点取ったかではなく、合格者平均からどのくらい離れているのか

を見る。

数年分並べれば、

伸ばす科目。

維持する科目。

大崩れさせない科目。

それぞれが見えてきます。

過去問は、合否を占うために使うものではありません。

残り数か月を、どこに使うか決めるためのデータです。

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