日本で大学進学を考えるなら、共通テストは避けて通れない大きな試練です。
ここでは、共通テストについての基本情報を徹底的に解説します。
大学入試を成功に導くために、ぜひ最後までお読みください。
共通テストとは?
共通テストは、大学入試センターが主催し、各大学が共同で実施する日本最大の試験です。
高校段階における基礎的な学習の達成度を判定することを目的としています。
知識だけでなく、問題に対して論理的な思考力や判断力が求められることや、選択肢の文章が長く、理解・考察すべき情報量が多いことが問題の特徴です。
国公立大学の一般選抜受験者は原則として受験が必須であり、私立大学でも「共通テスト利用方式」など選抜方法の一つとして利用しています。
2025年(令和7年)度入試では、1月18日(土)、19日(日)に実施予定です。
2025年度の大学入学共通テストでは、新学習指導要領に対応した再編が行われます。
これまでの6教科30科目に、新たに「情報」が加わり、7教科21科目となります。
これにより、試験の内容が大きく変わります。
また、2025年3月卒業予定の生徒は「新教育課程履修者」とされ、それ以前に卒業した生徒は「旧教育課程履修者等」として扱われ、受験科目に関する経過措置が適用されます。
これにより、両者に適した受験制度が提供されます。
出題の特徴
共通テストは、解答方法がマーク式であることが特徴です。
しかし、純粋な暗記や記憶だけでなく、思考力や判断力を問うための工夫が凝らされています。
例えば、以下が共通テストの問題の特徴です。
グラフ、地図、文章などの資料を読み取るスキルが問われることがあります。
これにより、情報収集と分析、そしてそれをもとに問題に対処する能力が試されます。
問題設定が単一の教科だけでなく、複数の教科や科目を組み合わせての総合的な思考力が求められることもあります。
日常生活や社会での問題に対処するための解決策を求めるものが多くみられます。
単に正しい答えを導き出すだけでなく、そのプロセスや論理的な展開が重要視されます。
受験者は思考力を存分に発揮し、自らの考えを論理的に構築するスキルが求められます。
出題教科・科目(新課程履修者用)
出題科目 | 解答時間(配点) | 科目選択の方法等 | |
国語 | 「国語」 | 90分(200点)※1 | |
地理歴史・公民 | 「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」「公共、倫理」「公共、政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」 | 1科目選択 60分(100点) 2科目選択 120分(200点)※3 | 6科目のうちから最大2科目を選択し,解答。※2 |
数学① | 「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」 | 70分(100点) | 2科目のうちから1科目を選択し,解答。 |
数学② | 「数学Ⅱ・数学B・数学C」 | 70分(100点) | |
理科 | 「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」 | 1科目選択 60分(100点) 2科目選択 120分(200点)※3 | 5科目のうちから最大2科目を選択し,解答。 |
外国語 | 「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」※4 | 「英語」 【リーディング】80分(100点) 【リスニング】30分(100点) 「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」 【筆記】80分(200点) | 5科目のうちから1科目を選択し,解答。 |
情報 | 「情報Ⅰ」 | 60分(100点) |
※1 『国語』の分野別の大問数及び配点は,近代以降の文章が3問110点,古典が2問90点(古文・漢文各45点)とします。
※2 地理歴史及び公民で科目を選択する受験者が,選択可能な組合せは以下のとおりです。
・『地理総合,地理探究』を選択する場合,「歴史総合」及び「公共」の組合せ
・『歴史総合,日本史探究』又は『歴史総合,世界史探究』を選択する場合,「地理総合」及び「公共」の組合せ
・『公共,倫理』又は『公共,政治・経済』を選択する場合,「地理総合」及び「歴史総合」の組合せ
地理歴史及び公民で科目を選択する受験者が,選択できない組合せは以下のとおりです。
・『地理総合,地理探究』を選択する場合,「地理総合」及び「歴史総合」の組合せ,「地理総合」及び「公共」の組合せ
・『歴史総合,日本史探究』又は『歴史総合,世界史探究』を選択する場合,「地理総合」及び「歴史総合」の組合せ,「歴史総合」及び「公共」の組合せ
・『公共,倫理』又は『公共,政治・経済』を選択する場合,「地理総合」及び「公共」の組合せ,「歴史総合」及び「公共」の組合せ
※3 地理歴史及び公民並びに理科の試験時間において2科目を選択する場合は,解答順に第1解答科目及び第2解答科目に区分し各60分間で解答を行いますが,第1解答科目及び第2解答科目の間に答案回収等を行うために必要な時間を加えた時間を試験時間とします。
※4【リスニング】は,音声問題を用い分間で解答を行いますが,解答開始前に受験者に配付したプレーヤーの作動確認・音量調節を受験者本人が行うために必要な時間を加えた時間を試験時間とします。なお,『英語』以外の外国語を受験した場合,【リスニング】を受験することはできません。します。
出題教科・科目(旧課程履修者用)
出題科目 | 解答時間(配点) | 科目選択の方法等 | |
国語 | 「国語」 | 90分(200点) | |
地理歴史・公民 | 『旧世界史A』『旧世界史B』『旧日本史A』『旧日本史B』『旧地理A』『旧地理B』『旧現代社会』『旧倫理』『旧政治・経済』『旧倫理,旧政治・経済』 | 1科目選択 60分(100点) 2科目選択 120分(200点) | ア 新課程科目の6科目のうちから最大2科目を選択し,解答する。 イ 旧課程科目の10科目のうちから最大2科目を選択し,解答する。ただし,同一名称を含む科目の組合せで2科目を選択することはできない。 新課程科目と旧課程科目を組み合わせて選択することはできない。※1 |
数学① | 「旧数学Ⅰ」「旧数学Ⅰ・旧数学A」 | 70分(100点) | 新課程科目と旧課程科目を合わせた4科目のうちから1科目を選択し,解答する。 |
数学② | 「旧数学Ⅱ」「旧数学Ⅱ・旧数学B」「旧簿記・会計」「旧情報関係基礎」 | 70分(100点)※2 | 新課程科目と旧課程科目を合わせた5科目のうちから1科目を選択し,解答する。 |
理科 | 「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」 | 1科目選択 60分(100点) 2科目選択 120分(200点) | 5科目のうちから最大2科目を選択し,解答。 |
外国語 | 「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」 | 「英語」 【リーディング】80分(100点) 【リスニング】30分(100点) 「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」 【筆記】80分(200点) | 5科目のうちから1科目を選択し,解答。 |
情報 | 「旧情報」 | 60分(100点) |
※1 「同一名称を含む科目の組合せ」とは,『旧世界史A』と『旧世界史B』,『旧日本史A』と『旧日本史B』,『旧地理A』と『旧地理B』,『旧倫理』と『旧倫理,旧政治・経済』及び『旧政治・経済』と『旧倫理,旧政治・経済』の組合せを指します。
※2 令和6年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストにおいては,数学②グループの試験時間は60分でしたが,令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストにおいては,数学②グループの試験時間は旧課程科目も含めて70分です。
詳しくは、大学入試センターの受験案内をご覧ください。
まとめ
共通テストは大学進学において不可欠な一歩です。
出題の特徴を理解し、効果的な対策を講じることで、自分の可能性を最大限に引き出しましょう。
成功への鍵は、地道な努力と正しい対策にあります。
皆さんもぜひ、自信を持って共通テストに臨んでください。
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