7月の終わりが近づくと、夏休みの予定表を見ながら、不安になる家庭があります。
思ったほど宿題が進んでいない。
間違い直しがたまっている。
苦手単元に手をつけられていない。
夏休みが始まる前には、余裕のある計画を立てたつもりでも、夏期講習が始まると予定どおりには進まないものです。
ここで、遅れを取り戻そうとして、8月の予定をさらに詰め込むと、計画はもう一度崩れやすくなります。
夏休み後半の立て直しで必要なのは、前半の計画に戻すことではありません。
今の学習状況に合わせて、8月にやることを選び直すことです。
まず「できなかったこと」を全部並べない
夏休み前半を振り返ると、できなかったことが次々と見つかります。
終わっていない教材。
解き直していない問題。
覚え切れていない知識。
予定していた家庭学習。
これらをすべて8月の計画に入れると、後半は前半の遅れを埋めるだけで終わってしまいます。
まず確認したいのは、その課題が今も必要かどうかです。
今後の授業でも使う基本事項。
何度も同じ原因で間違えている問題。
このままにすると次の単元で困る内容。
こうした課題は残します。
一方で、発展問題や追加教材、似た問題を繰り返すだけの課題は、いったん外しても構いません。
終わらなかったものをすべて持ち越すのではなく、8月に必要なものだけを選びます。
8月の課題は三つに絞る
後半の計画を立て直すときは、課題を増やしすぎないことが大切です。
算数も国語も理科も社会も、すべてを立て直そうとすると、毎日の確認項目が多くなります。
まずは三つ程度に絞ります。
たとえば、
算数は割合の基本問題を解けるようにする。
国語は記述の条件を確認してから書く。
理科は講習中に間違えた知識を毎日見直す。
このくらいで十分です。
「算数を頑張る」のような広い目標ではなく、毎日の学習で確認できる形にします。
課題を絞ることは、他の教科を捨てることではありません。
8月の間に、何を優先して改善するかを決めるということです。
一日の計画は時間ではなく順番を決める
夏休みの計画表には、
午前9時から算数。
午前10時から国語。
午後1時から理科。
というように、細かな時刻を書きたくなります。
しかし、夏期講習の日程や体調によって、開始時刻はずれます。
一度ずれると、その後の予定もすべて遅れ、「今日は計画どおりにできなかった」という感覚だけが残ります。
後半は、時刻よりも順番を決めた方が回しやすくなります。
帰宅後は宿題。
次に、その日の間違い直し。
最後に、8月の重点課題を一つ。
このように、何時に始めるかではなく、何から取り組むかを固定します。
順番が決まっていれば、開始が少し遅れても立て直せます。
毎日すべてを終わらせようとしない
夏休み後半になると、「残りの日数が少ない」という焦りが出てきます。
そのため、一日に多くの課題を入れ、終わるまで続けようとする家庭があります。
しかし、毎日すべてを終える計画は、一度遅れただけで崩れます。
講習が長かった日。
体調が悪かった日。
一つの問題に時間がかかった日。
そうした日があることを前提にして、翌日へ持ち越せる幅を残します。
一日の最低限は、
講習の宿題。
優先度の高い間違い直し。
重点課題を少し。
これだけでも構いません。
余裕がある日に追加課題へ進む方が、毎日の学習は続きやすくなります。
週に一度だけ、計画を見直す
計画が遅れるたびに、毎日予定を書き換えていると、親も子も疲れてしまいます。
見直しは週に一度で十分です。
その週に確認するのは、
何が進んだか。
どこで止まったか。
何に時間がかかったか。
翌週に残すものは何か。
この四点です。
できなかったことを責めるのではなく、計画と実際のずれを確認します。
毎週調整する前提であれば、最初から完璧な計画を作る必要もありません。
計画は守るものではなく、学習の状態に合わせて変えるものです。
夏休み後半は「取り戻す時間」ではない
7月に予定どおり進まなかったとしても、夏休み全体が失敗したわけではありません。
前半でつまずきが見えたからこそ、後半に取り組むことを選べます。
間違いが多かった単元。
時間がかかった問題。
声をかけないと進まなかった場面。
疲れが出やすかった時間帯。
これらは、計画が崩れた証拠ではなく、子どもの学び方を知るための材料です。
8月から必要なのは、7月の計画を無理に取り戻すことではありません。
今の子どもに必要な課題を選び、毎日続けられる順番に並べ直すことです。
夏休み後半に伸びる子は、前半を完璧に過ごした子とは限りません。
うまくいかなかったところを見つけ、後半の学び方を変えられた子です。
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